指導者は厳しさも必要か?:女王の教室・特別編

Oratakiさんのblogで紹介されていたので、私もこのテーマについて思うところを述べたいと思う。
真矢が鬼教師となった背景がわかった。最初は理想を夢見る普通の先生だったのだ。生徒の裏切り、子供の死、子供を甘やかすことが愛であると錯覚する親・・・そのような数々の事件を通して鬼になることを決意したのだ。印象的だったのは、神田和美の学級に登校する初日に教室に入る直前に「私の考えが間違っていませんように!」と自分に言い聞かせるシーンである。実はああ見えても真矢なりに不安があったのだ。
教育という観点で捉えると、自分にとっては少年野球の低学年チームの指導が最も近い場面である。彼らはいいやつばかりだが、どちらかといえばあまりいうことを聞かない。小学校低学年だから、と思っていたが、真矢を見ていて実は違うのではないかと感じている。厳しさも必要ではないか? 礼儀と規律はある程度の厳しさの中で身につく、それが役目ではないか? 褒めるときは思いっきり褒めればよい。そのメリハリが重要なのだろう。
二度ほど大声で怒鳴ったことがある。危ないと何度も言っているのに同じことを繰り返したとき、相手のことをののしり合っていたとき。「MSKコーチは怒ると怖いよ」と子供たちが話しているのを耳にしたことがある。でも、彼らは逃げ回ったり無視したりするわけではない。普通に練習に来るし、練習以外のときは普通に話しかけてくる。
叱り方、怒鳴り方、褒め方を自分なりに少し真剣に考えていろいろ試してみる価値はありそうだ。野球の技術よりもまずは礼儀とスポーツマンシップを身につけてもらうために・・・
しかし、いじめというのは実に陰湿である。川に浮かんだ翼君の姿がしばらくは忘れられそうにない。