軽快な受け答え

今日は雨降りだったので自転車をやめてバスに乗った。バスの運転手さんといえば、概ね無愛想で言葉少な目で、ときに不機嫌である。しかし、今日の運転手さんは違った。明るい感じで気の利いたアナウンスが多い。「このバスは○○経由で〜す。お乗り間違えのないようご注意願いま〜す。」といった感じだ。発車後、このアナウンスに早速「すいません、乗り間違えました」という乗客がいた。1つ目のバス停で降りて目的の路線のバスに乗り換えれば大丈夫とのこと、その乗客は1つ目のバス停で降りたのだが、料金箱を手でふさいで「料金は結構ですよ」と明るく対応。「偉い!」と思わず心の中で叫んでしまった。
印象に残ったのはバスを降りたときである。「ありがとう」と言って降りる乗客に対して「どういたしまして、またお願いします」とハキハキした口調で答えていた。私は感謝の気持ちを示すために「どうも」とか「ありがとう」と言って降りることにしているのだが、たいがいは無言か、答えが返ってきてもボソボソだったりする。しかし、今日はなんと「いってらっしゃい」と軽快な口調で答えてもらった。さすがに「いってらっしゃい」と言われたのは初めてだ。いわゆるおじさんではあるが、なんとも意外なうれしいことばである。
バスの運転手さんはバス会社の顔である。でも、個々の対応はマニュアルには載っていない運転手さんの個人的な性格や資質による。顧客が敏感に感じ取るのはその部分である。今日の運転手さんを見て、ハッキリした受け答えをすることが基本であり、それだけでも随分印象が違うものだと感じた。