コーヒーぜりー

私はコーヒーが飲めない。正確にいうと、コーヒーを飲むと即効で胃がギリギリと痛くなるので、コーヒーを飲まないようにしている。よく、外出先でコーヒーを出してくれたりするが、丁重に謝罪の上手をつけない。ちょいと軟弱であるが、飲んで後で後悔するよりはマシである。2度目の訪問のときに、コーヒーの代わりにお茶が出てくることもある。コーヒーを飲めないことを覚えてくれているのだ。せっかく出したコーヒーを飲めない嫌なヤツだが、プラス思考で見方を変えれば、それだけ自分のことを覚えてもらえる。
今日は会社の近くのお店でランチした。午後一番でお客様のところへ訪問することになり、電車で移動する前にランチを取った方がよい場合によく利用する。混雑する12時より少し前に利用する空いていて時間もかからない。今日もそのパターンである。そこは、夜は海鮮を中心とした居酒屋となることもあり、どちらかというと肉中心の日替わり定食と、お薦めさしみ定食の2種類のランチメニューがある。さしみ定食は活きがよくてなかなかよいので、いつもはさしみ定食を注文するが、今日の日替わりはなんとうな重であった。
迷わずうな重を注文。運ばれてきたうな重のお膳には、なんとコーヒーぜりーが乗っていた。そのまま残そうと迷ったが、ランチタイム前で他のお客さんのために使えると思い、コーヒーがダメな旨を告げてコーヒーぜりーをお返しした。そうしたところ、「さばの塩焼きをお召し上がりになりますか？」と聞いてくれた上でさばの塩焼きと交換してくれた。コーヒーぜりーの代わりとしてはカテゴリーが違うが、なんともうれしいお気遣いであった。さらに会計のときに、スタンプカードがあと3つで一杯になるのを見て、3つ全部押してくれた。通常はランチ1回につきスタンプ1個である。これでランチ1回無料となった。次回はありがたく無料ランチをいただくこととするが、その後も午後の外出の前によく利用することになるだろう。