仕事の工夫

火曜日から始まった4日間のプラント関係の展示会が終わった。概ね盛況といったところであった。今回もいろいろなお客様と接することにより、いろいろな気付きを得ることができた。
今回の展示会で印象に残ったことがある。イベントコンパニオンAさんの仕事の工夫である。今回は4人のイベントコンパニオンさんにご協力いただいたのであるが、そのうちのひとりAさんが見せてくれた仕事の工夫である。展示会場に行くと、きれいなイベントコンパニオンのおねえさんが近寄ってきて、「アンケートお願いします」といいながらノベルティをちらつかせる。面倒くさいと思いつつも、ついアンケートを書いてノベルティをもらってしまうものである。Aさんの場合、単に「アンケートお願いします」と言ってアンケート用紙とペンを渡すことはしない。インタビュアーのようにアンケート用紙とペンを自分で持って、お客様に質問しながら自分が用紙に記入するのである。お客様にとっても、自分でそそくさに書くよりも質問に答えるだけの方が楽である。書く手間も省ける。また、そこにはコミュニケーションが成立するので、人間の気持ち的にも楽しい。ましてや、きれいなおねえさんとあっては気分が悪いはずがない。実際、みなさん楽しそうに笑顔で質問に答えている。
微妙な心理をついたAさんの仕事の工夫に脱帽である。Aさん本人はこの点について、「私、書いちゃうんですよ〜」などと明るくさりげなく言うのだが、そういった余裕もにくいばかりである。Aさんがひときわ輝いて見えた。