ドコモショップ

今日は世間は仕事初めの日である。私が勤務しているところもそうであったが、私は堂々と年休(正確には代休)を取った。とはいえ、どうしても30分だけ用事があったので会社に出かけ、その足でドコモショップに行った。目的は機種変更。昨日のTDLで現在使用中の携帯電話に限界を感じた。バッテリーの耐久時間が短くなってきたし、カメラも壊れかけている。1月28日よりモバイルスイカもスタートするし、この際902iに変更することに決めた。
ドコモショップは混んでいた。ここも本日が仕事初めである。店内にはたくさんの人。番号札を取って待つこと40分、やっと自分の番号が呼ばれた。やはり40分というと待つには長い。まぁ、前向きに考えれば、待っている時間で展示品を見比べたりして機種を決めることができたとも言える。機種は一度はSH型になびいたが、やはりP型をずっと愛用してきた自分にとってはP型は捨てがたかった。なんといってもP型は軽い!この類の電子機器は小さい、軽いに弱いのだ。パソコンも同じP社の Let's Note の軽さに惹かれた。もっとも、SH型は超人気で在庫切れ状態であったので必然的に候補から外さざるを得なかったのだが・・・。
担当してくれたスタッフの女性は淡々と処理を進めていく、どちらかというと事務的な感じ。あまりこちらを見ない。オレの顔が嫌いなのか(笑)、回転率を上げようとしているのか、自信がないのか、それとも・・・。このようなシチュエーションではそんな疑問が頭の中をよぎり、かえって気になってしまう。とどめは、オプションセットのお奨めシーンであった。留守番電話サービスと、キャッチホンサービスと、あと何か2つのオプションサービスがセットになって通常600円のところを400円で利用できるというセットメニューである。

  • ド:「お客様は留守番電話サービス300円をご利用になっているので、あと100円で600円分のサービスが利用できます。1週間だけでよいので"お付き合いで"お願いします。」
  • M:(はぁ、"お付き合い"って何だ?)「1週間のお付き合いの料金は日割り計算で請求されるのでしょうか?」
  • ド:「そうです。1週間経ったら解除の操作は間違いなくこちらで行いますので。どうかお付き合いで・・・」
  • M:「このオプションセット申し込みの営業成績を上げなければならないんですか?」(「そうなんです。ノルマが厳しくて助けてください。」というようなことなら、月100円で週で25円だからまぁ、しょうがないか、と半分その気になっていたが・・・)
  • ド:「いや特にそうではありませんが、"お付き合い"で・・・」
  • M:(いったい何がしたいんだ、と思いつつ、駄目押しで)「何かメリットありますかね?」
  • ド:「こちらにはメリットありますが・・・」
  • M:「ユーザ側のメリットは?」
  • ド:(もう面倒だ、というような感じで)「お付き合いいただけないなら結構です!」

一気に場の雰囲気が沈んだ。このお奨めメニューの勧誘はいったい何なんだ。「何でもいいからセットメニューを勧誘するように」と会社から指示されたのか?それとも個人的な取り組みなのか?ノルマは絡んでいるのか?それにしても驚くほど下手な勧誘である。"お付き合い"だけで通そうとするとは・・・。他のスタッフも"お付き合いで"とやっているのだろうか?わからんっ!私は基本的には窓口でのコミュニケーションの時間をわりと楽しく過ごす方なのだが、急につまらなくなってきた。早く終わって欲しいとさえ思った。
手続きも終わりにさしかかった。機種変更の手続きや、電話帳のデータコピーなどは事務的ではあるが手際よく、手馴れたものである。この点は一応は評価したい。いよいよ、新しい機種が使用可能となったところで、机の上に表示してある「機種購入の方に抽選で当たります、1等:浴室で観られるTV、2等:松坂牛」にトライしてみてはどうかと奨められた。「Yes」の意思表示をすると、担当の方は席を離れたので、抽選の準備に行ってくれているものと思った。戻ってきて「どうでしたか?」というので、「はぁ〜」と思いながらも、机の上に表示してある抽選の案内を見ると新規設定できたてホヤホヤの新機種で早速QRコードを読み取ってiモードのサイトにアクセスしなければならないことがわかった。「このQRコードを読み取らなきゃならなかったんですね」と言いつつ、QRコードを何とか読み取ろうとするが、なにせ新しい機種のために操作がわからない。902になると同じP型でもまるで操作方法が違うのである。担当の方はあせっている自分を冷たく見守ってくれているが、特に操作を教えてくれる気配はない。ドコモショップに着いてから既に2時間が経過している。こんなことでこれ以上時間を無駄に過ごしたくはないので、「諦めま〜す」と言って終わりにした。
携帯が新しくなったのはよかったが、今日はちょいと苦い思いで2時間を過ごしてしまった。携帯ショップはあんなに大勢のお客様でにぎわって繁盛し、スタッフはその応対にさぞかし忙しくたいへんな思いをしているだろうと察せられる。かゆいところに手が届く、とまでは言わないにしても、もう少しだけでよいので気の利いたサービスを行って欲しいと思う。Oratakiさんの blog に乗っていた「マンガでわかる お客様が感動するサービス (日経ビジネス人文庫)」を読ませてあげたい。
今日は本当は、「職業的な知恵」のカテゴリーで記事を書きたかった・・・。