コーチングの極意

今日も一日少年野球。先週の雪の影響でグラウンドコンディションは最悪。昨日だいぶ整備したものの、朝に凍って10時頃から解けてきてぐちゃぐちゃになる。子供たちのユニフォームはあっという間に泥だらけ・・・お母さんたちは洗濯たいへんだ。
この時期には、スタッフの変更があり、この間まで4年生チームを見てくれていたA監督が低学年チームの監督になった。このA監督、すごい人である。4年生チームは強かった。最初はそうでもなかった。このA監督になったとたんに見違えるように上達した。リーグ戦はほぼ無敗であった。試合ばかりではない。あいさつ、きびきびした動作、そういったところまで違うのである。
今日はそのA監督が一日練習に来てくれた。私はA監督の一挙一動を逃さず目に焼き付けることに決めている。

  • 何をやるにも、その目的、意義をきちんと説明する。「話を聞くときは人の目を見ろ!」と言うのではなく、「なぜ人の目を見て話を聞くことがよいのか?」を説明する。
  • 子供に考えさせ、答えさせる。所詮低学年である。話なんて長い時間聞いているわけがない。質問を投げかけて、考えさせて答えさせることにより、ただ聞くよりも頭に入る。また、微妙な緊張感を伴った集中力が生じる。
  • わかりやすいたとえ。大人の理屈で難しいことを言うのではなく、わかりやすい例やたとえを用いる。「ことばで理解できないヤツは殴るぞ!」ではなく、「馬に『早く走れ』と言っても通じないだろう。じゃ、どうするか知ってるか?鞭でお尻を叩くんだ。そうすると馬はびっくりして早く走るんだ。人間も同じだ。ことばでわからない場合にはお尻をたたくしかないな。」
  • ゲーム感覚を取り入れる。点数制のゲームを行うことで飽きさせずに集中させる。バッティング練習のときにはあまり守りたがらない。ボールがそこら中に散らばっているのが常である。ところが、「ゴロを取ったら1点、フライ・ライナーを取ったら5点、落ちているボールを拾ってかごに入れたら1点、最初に100点になったら勝ちだ」

子供ばかりでなく、大人にとってもとてもいい勉強になる。次回来てくれるのが楽しみだ。