あいさつ

今日、久々に昼休みプールした。昨年のダイエット合戦以来である。20分間のエクササイズを終えてプールから出て更衣室に向かって歩いていると、プールの出口で1人の女性がプールに向かって礼をしていた。そういえば、少年野球の子供たちには「グラウンドに入る前と出るときはグラウンドに向かって礼をしなさい」と常々言っているが、プールも同じである。自分はプールに向かって礼などしていなかったことにハッとした。しかも、次の瞬間その人に「こんにちは」と声をかけられた。
後ろを見たが誰もいないので、自分に声をかけているのである。「あれ、どこかで会ったっけ?」と思い、頭の中で過去の人脈リストを高速サーチするも、ヒットなし。もう一度「こんにちは」といわれ、際サーチ。でも結果は同じ。「初めてのときは『はじめまして』でしたね。お話したいと思ったので。」とかたことの日本語だった。「何だ、やっぱり初対面だ、しかも外国の人じゃん」と納得して「はじめまして」と返した。「今日は6,400泳いだんですよ。先週は7,300だったんですよ。」と話し出し、「それはすごいですね」と相づちを打つ。いくつかのやりとりの後、「ではまた」でその場は終了。
少年野球の子供たちにいつも言っていることを大人が必ずしもやっているかというとそうでもないことに気付かされた。グラウンドに向かって礼をしろ、挨拶をしろ、・・・。あいさつしてくれた人に「初対面だからそんなはずはない、何かの間違いでは?」とまず思ってしまった。その外国人は誰とでも気さくに話したかったのである。日本語の練習がしたかったのかもしれない。でも疑うことしかできなかった。このご時世、うかつに挨拶をしてしまうとおかしな展開になる恐れもある。そのあたりの見極めは重要であるが、相手の純粋な気持ちに対して応えられなかったことはちょいと残念である。