ウチの子に限って・・・

今日も少年野球の練習。朝に小雨が降っていたので、時間をずらして午後からの練習とした。明日は低学年リーグ戦と1、2年チームの初試合がある。テキパキと練習を進めて15時過ぎ頃に終わった。練習後は、ウチの小2の息子Tは同学年の友人と一緒に歩いて帰宅する。私は練習後は自転車でTとは別々に帰宅する。これが盲点であった・・・。
帰宅してだいぶ時間が経った夕方頃に電話が鳴った。同じ低学年チームのコーチからである。話を聞くと、「ウチのチームのユニフォームを着て帽子をかぶった子供が道路近くで石をバットで打っていて、それが車に当たっとのこと、野球チームの代表者のところに苦情が来た。ウチのチームの子がそんなことするとは思えないので、他のチームかもしれない。ウチのチームの子で、その現場を通って帰宅するのは誰だろうか?」という確認であった。その現場はちょいと思い当たるところがあり、Tが練習後に友人と歩いて帰る経路に一致する。ひょっとして、と思いTに聞いてみたところ、友人が投げた石をバットで打って車に当たったので逃げて来たとの事実が判明した。しかも、バレるまで親に黙っていたのである。家内は相当怒っていた。
まずは適切な対応が先である。パジャマ姿のTを着替えさせ、まず代表者の家に謝罪と詳しい話を聞きに行った。先方のUさんは2人の子供が石を打って遊んでいたということを言っているので、Tだけではなく友人の方も一緒に先方に謝罪に行った方がよいのではないかということになり、まずは友人の家へ。事情を話し、一緒に来てもらうことになった。代表者から聞いた情報を頼りにUさんの家を探し、やっと見つけた。
Uさんは横浜在住で、今日はたまたまお墓参りで実家に来ていた。その帰り道に石が飛んできた。後ろから車が来ており停まることができなかったそのスキに子供達はいなくなってしまった。車は買ったばかりの新車で外車シトロエンである。見過ごす気持ちになれず、近くの花屋さんに聞いたところ、ユニフォームと帽子で代表者の連絡先が判明した。車だからまだよかったが、人の目にあたったりしたら大事に至る。これを見過ごしては子供のため、地域のためにならない。よって代表者のところに苦情を入れた次第であった。
まずは、親と子供で謝罪した。すでに暗くなっていたが傷を見せてもらった。よくわからないほどの傷で、へこみもよくわからないほどであった。塗装か最悪でも軽い板金で済みそうな感じである。外車だから多少は値が張るかもしれない。来週1ヶ月点検の時に修理をしたいとのこと、全額負担することにした。いざというときのために加入している、住宅保険の「個人賠償責任特約」が役に立つかもしれない。友人のお父さんは「折半でやります」と言ってくれたが、打ってぶつけたのはTなのでウチが全額処理するのがスジだろう。
Uさんは普通の人だったのでよかった。その道の人だったりしたら対応もやっかいだった。また、おカネで解決できるだけまだよかった。Uさんも言っていたが、人の目に当たったりなどしていたらおおごとであった。Uさんも窓を開けて走っていて石が顔にあたったかもしれない。その点は不幸中の幸いと考えるべきだろう。
家内はTに相当きついことを連発していたが、私はフォロー役で次の3点がよくなかったことを優しい口調で理解させた。

  1. 野球をするバットで石を打ったこと。バットはボールを打つためにあり、石を打つものではない。石を打ってへこんだらバットは使えなくなる。
  2. 逃げたこと。悪いことをして最初にすることはごめんなさいと謝ることであり、逃げることではない。
  3. 親に黙っていたこと。黙っていても今回のように必ずバレる。悪いことをしたら必ず親に報告しよう。

さすがのTも夜に謝りに回ったりしたこともあり、自分がやったことの重大さがわかったらしい。これで明日の試合で活躍できなければ少年野球チームにいられなくなる、と最後脅して寝かせた。