坊主頭

今日は休日。夕方に子供たちを1,000円カットの床屋に連れて行った。小5の長男Tは初の坊主頭にすることを決意した。暑いのと、野球をがんばるために気合を入れるためである。ふと、自分の初坊主頭のことを想い出した。私が通っていた中学校は男子生徒は全員丸坊主が義務付けられていた。小学校の卒業式では坊主頭に中学校の制服を着て出席しなければならなかった。卒業式の前日に友人3名で約束して床屋にいって丸坊主にした。バリカンを頭の前からしかも真中からジャージャー当てて髪が次々になくなっていく。一抹の寂しさはあったが、終了後友人に「似合うね!」と言われたことがせめてもの救いだったような気がする。そんな30年前の光景が頭の中を駆け巡った。
Tはあのときの自分と同じように、バリカンを頭の前からしかも真中から当てられ、くりくりの坊主頭になった。理髪台より戻ってきた彼に「似合うね!」と声をかけた。彼はおだやかに微笑んだ。