近所のリフレクソロジー

今日の午後、自治会仕事で忙しいといいつつも、一瞬「行こうかな」と思ってダメもとで電話したら予約で一杯だった。残念と思う反面、商売繁盛しているようで安心しました。
以下は、昨年8月に中小企業診断士一次試験も終わり、これから二次試験の勉強を本格的にやろうかな、と思っている時に初めて訪れたときの感想などを書き綴ったものです。

タイトル:「女性創業者とサービス業」
「よし、このお盆休みの機会に事例を4題ほどやろう」と意気込んでいましたが、からだも疲れが溜まっていることだし、Pストアの近くに貼ってあった看板を見て前から気になっていた近所にある「英国式リフレクソロジー」(いわゆる、足裏ツボマッサージ)Hにでも行ってみよう、いうことになりました。早速電話したら空いているとのこと、自転車を5分ほど走らせて着きました。洒落た洋風の造りの美容室の2階を借りて営業しているとのこと、女性従業員1名の店舗です。
中国系の強烈、激痛の足ツボ治療と違って、英国式といわれるものは、ヒーリング音楽、アロマテラピー、など癒し効果の演出の中で時間をかけてじっくり、じんわりと足裏のツボを押していくのが特徴です。赤坂に勤務していたとき、昼休みに何度か通った全国展開している英国式の店舗Qに似ているので、「その系列ですか?」と尋ねたところ「よくご存知ですね、Qで修行して独立したんですよ」とのこと。それを聞いて、この方は女性創業者なんだ、となんかうれしくなりました。
中小企業白書の「創業希望者の割合は男性が多いが、実際の創業者はその比率に比べて女性の割合が多い」という帯グラフ、並びに、女性起業家・中高年起業家支援資金制度は中金と国金、なんてのを思い出してしまいました)
足裏のツボを押してもらいながら(半分くらい寝てしまいましたが)、診断士を目指す者としてこの事業をどう見るか、などということを考えてしまいました。
【ターゲット】
サラリーマンではないよね、やっぱり。女性だよね。意外と毎日子供の世話で疲れている近所に住む主婦層がターゲットとしてよいかもね。子供を家においてこれないので、連れて来れれば利用しやすいでしょう。子供の遊び場を設けて、ブロックとか、ミニジャングルジム、とか置いておく。その他、テレビだけでも何台か置いといて、ゲームキューブを持参してゲームで盛り上るようにすれば、子供もまた行きたいとかいうかも。小さい子供もいるので、託児所もあればよいかも。
【店舗】
きれいな、くつろげる店舗構成はとてもよい。ただ、一人しか利用できないので、将来的には主婦が数人で誘い合って利用できるようになればもっとよいかも。
【サービス】
カウンセリングから始まって、フィードバックで終わる方法は、大事にされている感じがしてよい。1万円札出しておつりの千円札はなんと全て新札。同じ千円札でもぼろ札よりは断然気分がいい。「電話代です」と言って差し出されたビニール袋に入った10円玉もピカピカ。おまけに「素敵な夏になるといいですね!」と書かれた小さなメッセージが入っている。10円玉ひとつの細かいことに配慮が行き届いており、ちょっと感激。やはり、客の立場からすると、大事にしてもらっている、と感じると「また来てもいいかな」と思うよね。女性ならではの発想が随所に見られてよいです。リピータが多いとのこと、これは強みだね。
【プロモーション】
来店者は近所の人が多いが、リフレクソロジー協会の会報誌、口コミ、ネットの効果がとても大きいとのこと。埼玉県K市とか茨城県T市からも、そのためだけに来る人もいるとか。口コミ、ネットはあなどれない。ポイントカードの発行もありで、リピータ獲得の手段ですね。DMとかはがきが送られてくるのでしょう。優良顧客なら頻繁に、かな。ということはRFM分析ができているのですね。近所の主婦層ターゲットにはやはり折り込みチラシが効果的かな。
さすがに、財務分析はしませんでした(というよりできませんでした、当たり前)。
以上、中途半端ではありますが、この手のサービス業はやはり女性創業者が向いているとつくづく感じました。同時に、サービス業を選択する女性創業者が多いこともわかるような気がしました。
今日は、すっかり事例演習をサボってしまいましたが、それ以上に生の事例に触れた気がして満足しました。(こんなことで満足して二次試験は大丈夫か?)