プロジェクトマネジメントシンポジウムに参加

本日、(財)エンジニアリング振興協会(ENAA)、日本プロジェクトマネジメント・フォーラム(JPMF)、(特)プロジェクトマネジメント資格認定センター(PMCC)主催、経済産業省後援の「PMシンポジウム2005」に参加した。主な目的は、私の保有しているPMCC認定資格である「プロジェクトマネジメント・スペシャリスト(PMS)」の更新ポイントを取得することである。それなりに軽〜く流そうと思っていたが、当てが大きくはずれた。とってもおもしろく、たくさんの気づきが得られたのだった。最近、仕事以外のことを考えるのが億劫になっていたが、プロジェクトマネジメントや診断士といった活動に気持ちを少し向けてくれた目覚めの一日であった。
今回のシンポジウムのキーワードは、

・起業
・企業経営
ナレッジマネジメント
PFI
人間力
コーチン
・メンタリング

であった。これはプロジェクトマネジメントがより診断士の分野と近づいてきたことを意味する。私は昨年、P2Mクラブジャーナルという会員誌に「プロジェクトマネジメントにも経営的視点が不可欠」というタイトルで、診断士とプロジェクトマネジメント資格の類似性に関する内容をまとめたものを投稿した。そのことは、後続の号で参照されたり、メールで問合せがあったりしてそれなりの反響があった。今年のシンポジウムでは、「起業こそプロジェクトマネジメント」という切り口の発表があったり、地域活性化PFIを適用した事例など、プロジェクトマネジメントがまさに診断士のスキルのひとつとして有用であることを実感した。
今回の講演でもっとも印象的で多くの気付きを得られたのは、基調講演の「なぜ知識社会では人間力が求められるのか」であった。
世の中はスパイラルの如く、同じことの繰り返しである。ただし次元は高くなる。例えば、商売の基本はせりや指値であるが、今のネットオークションはまさにそれである。ただし、インターネットという仕組みの分だけ次元が高い。プロジェクトにおいても、いろいろなPM理論やツールが展開されたが、結局行き着くところは人なのである。それが「人間力」である。
また、このあたりはナレッジマネジメントとも深く関係してくるのだが、知識社会で重要なのは「専門的な知識」ではなく「職業的な知恵」である。この知恵の習得には人間力が欠かせないのである。そして、人間力そのものが本当の知恵ではないか、と締めくくっている。本講演の詳細についてはきちんと整理した上で後日掲載することとする。
その他諸々、今日はよい話をたくさん聞いて満足であった。