[雑記]モラハラ

今日は午前中に人間ドックを受けた。けっこう混んでいて、待ちの時間が多かった。待合室のテレビでワイドショー番組をやっていてなかば釘づけになった。テーマは「モラハラ」。「モラル・ハラスメント」のことである。定義は「継続的・反復的に行われる態度やことばによる暴力」(うる覚えなので間違っているかも)ということである。
モラハラの様子がワイドショードラマで再現されていた。
幸せに結婚したものの、一緒に暮らしてみると妻に対する夫のモラハラが始まる。料理の音がうるさい、廊下を歩く足跡がうるさい、食事の用意をしていると「今日はそんなもの食べたくない」といってカップラーメンにお湯を注ぐ、妊娠して重い買い物袋を持っていてもまるで手を貸さないですたすた先を歩く、子供を抱っこして食事をさせているときに「ソースかけてくれ、新聞読んでいて手が離せない」、具合が悪くてうずくまっていると「毎日家にいて楽しているのに具合が悪くなるとは妻として失格だな」、などなど。ことばが出るだけまだいい方で、ずっと無言で冷たい視線のみが投げかけられる日々が続く。しかし、他人の前では「家内はいつもよくやってくれて感謝しているんだ」などの発言をするし、実家に行くと妻の父母には妙に愛想がよく「いいだんなさんを見つけたわね」などと言われる。そんなこともあり、被害者はいずれも「本心はよく思ってくれているんだ、私が悪いんだ、わたしがしっかりすればいいんだ」と考えてつい忍耐してしまう。5年ほど経ってやっと周りの人に相談し、おかしいことに気付いて子供を連れて実家に避難して別居することになる。こんなシナリオだった。あまりにひどい話で思わず真剣に見入ってしまった。このドラマは相当極端とは思うが、こんな状態になったら耐えられない。礼儀正しく、責任感がある人ほど被害者になりやすいらしいが、自分だけを責めるのではなく、時には相手に強い態度できちんと伝えることも必要だろう。このようなモラハラは、家庭、職場、その他のコミュニティでも起こる可能性のあることであるが、思いやりを持って接することと、思っていることは場の空気を読んで上手に相手に伝えることが重要と思った。