腕時計

昨日クロックハウスで電池交換した腕時計が止まっていた。電池を交換したのが昼の12時頃。止まっていた時刻が19時30分。約7時間半の稼働であった。夕方外出先から昨日電池交換してもらったクロックハウスに行き、状況を述べた。昨日は若手の店員だったが、本日は年配の方であった。「調べますね」といい、胴の短い望遠鏡のようなものを右目にはめた。そういえば、時計屋さんといえば、このレンズを目に付けて作業するものだ。それを見て、私が初めて腕時計を買ってもらった日のことを想い出した。時計店、もちろん当時は個店である、で腕時計の調整をしたり、チェーンを詰めたりするときに例のレンズをつけていて、子供ながらに海賊みたいな顔だと思った。
調査の結果、電池は消耗しておらず、内部にゴミがたまって時計の動きを制している可能性があるので、分解点検することになった。調査は約30分におよび、支払いはゼロ円。クロックハウスにとってはこの作業自体何のもうけにもつながらなく、修理先からもらえるであろう少々のマージンが期待できる程度と思われる。しかし、ベテランの店員さんは親身になって調べてくれた。この作業の儲け云々というよりも、これがこうで、こうなってこうなんですよ、と話しながら楽しそうでもあった。
時計店も今やショッピングモールに入っているチェーン店に電池交換や作業を依頼することが多くなってきた。昔は、個店に行くとこのような対応が当たり前であったが、最近はあまり経験できないような気がする。今日はベテランの店員さんがそれを想い出させてくれた。やはり、ベテランのワザと心意気はハートを捉えてくれるものである。