プロジェクトマネジメントシンポジウム2006
昨年に引き続いて参加。ここ数年は必ず参加している。
全体的な傾向としては、
・企業経営をプロジェクトとして捉える考え方
・公共事業、農業活性化、などの分野でPM手法を採用
・クリティカルチェーンを取り入れたPM手法
であった。診断士が「プロジェクトマネジャーがメンバーのキャリアを支援することが必要」という講演を務めるセッションもあったり、女性社長が農業改革プロジェクトの事例の講演をしていたり、私が3年前からなんとなく予想していた、「診断士とプロジェクトマネジメントの融合」が顕著になってきていると感じた。
中でも心に残ったのは、基調講演での日本テレコム社長の倉重氏のお話である。倉重氏は日本IBM副社長、IBMビジネスコンサルティングサービス会長を経て、日本テレコムの社長に就任された。その大改革にあたり、会社経営自体をプロジェクトと位置づけている。以下、心に響いたことば。
- やり方を変えるのではなく、やっていること自体を変える。
- 徹底的に顧客視点で営業の行動様式を変える。
- 「従業員」という意識を、「プロフェッショナル」に変える。
- 社員にモチベーションを与え続ける人事制度に改革する。
- 仕事を楽しむ。新しいことにチャレンジできて、達成感を味わうことは楽しい。
改革とは、トップがこのくらい相当な意識を持って取り組むものなんだ、と感激した。