商売っ気

今日昼ごはんにお弁当を買った。とんかつ専門店に行き、一口ヒレカツにエビフライとホタテフライとカキフライが入ったものを注文したのだが、ショーウィンドウの上の方に「キャベツ105円」というサンプルがあり、やたらおいしそうに見えた。「野菜を取らなきゃね、しかも100円程度なら」という思いから、「このキャベツもください」といったところ、店頭のどちらかというと若手の店員さんから返ってきたことばは「キャベツはお弁当の中に入ってます」。あぁ確かにそうだ。キャベツはお弁当の中にも入っている。「そうですね、では結構です」という運びとなった。奥のほうからは年配の店員さんが「お弁当に入っているキャベツは本当に少しですよ」と言っていたが、気持ちは変わらず。財布のヒモがほどけた人に対して、親切心からあえてそれを拒む。とても親切な行為だが、ほしいと言っているのだから「はい、わかりました」というのが本当の親切というものか。食べてみてから「やっぱり多かったな」と自分で気付けばよいだけ。たかが100円であるが、親切心から購買意欲をそぐことはないのではないだろうか。